理事長挨拶

2022年9月8日より、日本アルコール関連問題学会の理事長を拝命いたしました、久里浜医療センターの松下幸生と申します。長年、前理事長の樋口進先生の下で事務局長を務めてまいりましたが、故河野裕明先生をはじめ、これまでわが国におけるアルコール関連問題の支援、治療、研究などを牽引して来られた先生方の後を引き継ぐということで、重責に身の引き締まる思いです。
本学会はアルコールを中心とした依存症に関連した様々な問題に取り組んでまいりましたが、近年ではアルコールや薬物といった物質依存のほかにもギャンブルやゲームなどの行動に対する嗜癖の問題も深刻な健康・社会問題となっており、依存への社会の関心はますます高まっております。
一方、物質か行動かといった依存の対象を問わず、依存の回復には専門性をもった多職種の協力が必要です。また、自助グループの存在も欠かせません。さらに予防が重要であることは言うまでもありません。
本学会の特徴は、予防、治療、支援、社会復帰に関わるすべての専門職種にご参加いただいているということです。現場で活躍されている多くの専門職が学会に関わっていらっしゃることが、本学会の最大の特徴であり、強みだと感じております。その点では、研究、学問を中心とした一般的な学会とは一線を画しますが、より当事者、家族に近い存在であり、実践的な経験を共有することができる集まりであることが特徴です。
本学会には、各地域を順番に回って全国大会を開催するという伝統がございます。各地域で開催することによって、依存に関心をもってもらい、依存に関わる専門職を全国に増やすことが最大の目的と考えております。また、各地域には関連問題学会の地方ブロックが存在します。地方ブロックの集まりを通じて地域の専門職が連携をし、全国大会では依存に関する知識を共有したり、他地域の専門職と多くの知己を得ることができる学会です。
是非本学会の活動に関心をもっていただき、共に参加、活動していただければ幸いです。
どうぞ、宜しくお願いいたします。

日本アルコール関連問題学会理事長
松下幸生

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